2012年9月23日日曜日

荒船山 (標高1423m 経塚山)


荒船山の独特な山容は、車窓から一目でそれと分かるテーブルマウンテン。
長野県と群馬県の県境、内山峠にある登山口からピストンしました。


適度なアップダウンを1時間20分ほどで荒船山艫岩展望台です。
船の船尾に例えられて‘ともいわ’と呼ばれるそそり立つ200㍍の岩壁は高度感に足がすくみます。
墜落防止の柵などないので先端部にはとても近寄れません。



甲板にあたる頂稜部分は穏やかに雑木の疎林と笹原が続き、小さな流れも横切り、
舳にあたる最高地点経塚山に詰めます。



樹木に覆われた狭い高みに祠が安置され、神聖な領域のようです。
炬火(たいまつ)と掘られた石柱もありましたが、神事をつかさどる行事でもあるのでしょうか。



艫岩の近くにこんなものが…調べてみるとヤマドリタケという食用キノコではないでしょうか?



トリカブトがたくさん咲いていましたが、こんな見たことのない個体や優しげな花色もあって、
あまり好みではないトリカブトですが、おや!と思いました。

2012-09-22 登山

二百名山100/60座






2012年9月20日木曜日

九月の花

ふっこさんに案内して貰った、と.ある高原に咲く花です。



上 ダイサギソウ

中 ヒメ ノボタン

横 ヒメ トラノオ

 
下 ナンテンハギ



ふっこさんの案内がないと
とても出会えない花たちでした。

ふっこさんありがとうございました。

タデ原湿原の花

タデ原湿原はくじゅ坊ガツル湿原とあわせてラムサール条約に登録されています。
ヒゴシオンなど貴重な植物も数多く私たちが大切に守っていかなければならない貴重な自然です。
                   
 
キリシマヒゴタイ
タムラソウ
ヒゴタイ
アケボノソウ
サワギキョウ
ツクシフーロ

ツクシフーロはヒゴシオンと並んで国内では阿蘇くじゅうにしか生育していないのだそうです。

ミズトンボ


ナルミズ沢の花

上 イワショウブ
中 モウセンゴケ
下 チョウジギク

イワショウブを初めてみたのは針ノ木雪渓でした。長いこと名前が分からなくて、この花を見るといつもその時のことが思い出されます。

モウセンゴケの花は4㍉程のとても小さい花です。
食中植物がつける花とも思えない清楚さです。

チョウジギクは雪国の沢の定番です。
最初に見たのはやはり谷川の大倉沢でした。
写真では目で見るようには美しさが伝わらない花です。

 
 
タチアザミ
 
初めましてのアザミです。草丈2メートルにもなる大型のアザミだそうです。
あざみの特徴の葉っぱの棘が控えめで基部には棘が見当たりませんでした。
たくさん見られた以前は美味しい山菜だったようです。

クロバナヒキオコシ

弘法大師伝説が伝わるヒキオコシ(延命草) とは同じシソ科ですが別物です。
レンズを通してみないと花の形が分からないほど小さな花です。
それにしても魅力的な花色です。

カメバヒキオコシ

クロバナヒキオコシと同じシソ科ですが、こちらは薬用にはならないようです。
葉に特徴があり、広卵型の葉先が3裂していて真中だけが長く、
ちょうど亀の尾っぽを連想させるのでこの名がついたそうです。

ツリフネソウ

ツリフネソウ(白花系)






2012年9月18日火曜日

谷川 朝日岳 ナルミズ沢



釣りと写真を撮りながらのんびりとナルミズ沢を遡行して、朝日岳に詰め上げました。






宝川温泉から広河原に入って幕営、
沢ならではの焚き火を囲みました。


翌朝はザブザブと水に入るにはためらわれる
高曇り…濡らすのはふくらはぎ程度にしました。
といっても…腰下まで濡れてしまったです~。

滝と釜と滑床が連続する澄みきった流れ。

エメラルドグリーンに静もった淵。

どれも容易にへつったり登ったりできるので
めちゃ楽しい沢ですよ。



 
 
 



唯一高巻いたゴルジュでしたが、巻道がズボズボの道悪で、いっそ胸まで浸かった方が良かったかなぁ。



釣果も25㌢クラスが釣れましたよ!いづれ劣らぬ良型が4匹。
ただし釣ったのは師匠、あとの3人は“ぼうず”。




中間地点にナルミズ沢最大の8m「魚止の滝」があります。
幅広で水量豊富、もじどおりイワナはここまで、正面右手の岩棚から簡単にのぼられます。





魚止の滝を過ぎると二股までずっと滑に
滝二ツ、癒やしゾーンです。









二股を右に入っても滑が続き、美しい流れは尽きません。
前方に見える山は地蔵ノ頭、スラブが見事です。


水量が細くなったところで左に入り草原に踏み分けが現れるといよいよ源頭です。



「天国に続く草原」と称賛される有名な詰めです。




ところがこの稜線と言ったら一転、「地獄の下山」です。
ところによっては腰までの熊笹漕ぎです。
ジャンクションピークで漸く一般登山道に飛出し熊笹から解放されました。




 

朝日岳までは楽ちん稜線漫歩。
草紅葉に進行中の平坦な草原歩きは木道と池塘の景観がなかなかです。




今宵は広川原でもう一泊、明日下山します。
焚き火を囲みイワナ酒にイワナの塩焼きをガブリ、締めはイワナ飯。
めったに味わえない贅沢な晩餐でした。


09/14 相模大野7:00=宝川温泉…林道10:30…林道寸断(崩落地点)11:24
     …朝日岳登山道入口13:23…15:29宝川徒渉地点…16:00広河原(テント泊)
09/15 ナルミズ沢遡行6:42…7:06引き込み淵…小滝連続7:14…大石沢出合9:00
     …9:10一匹目のイワナ…10:14高巻き…10:40魚止の滝10:58
     …12:30天国に続く草原12:55…13:38稜線歩き…14:48ジャンクションピーク
     …15:00朝日ヶ原…15:05朝日岳15:15…16:30広河原(泊)
09/16 広河原8:55…12:40林道寸断(崩落地点)13:00…ふれあいの湯14:30…19:00自宅


2012年9月17日月曜日

鶴見岳 (標高1375m)

“由布岳の奥方”伝説が伝わる鶴見岳。
「鶴見岳一気登山」と銘打ち、海抜0メートルから山頂に登る行事を毎年4月第2日曜日に開催。
別府市民はもとより全国からも参加者が集まって、色々なルートで3000人が楽しむそうです。

由布岳西峰から眺めるガスのかかる鶴見岳


パラボナアンテナが目立つ山頂
由布岳を下山した足で…やっぱり私も…
登ってみましょう!

海抜750メートルの火男火売( ほのおほのめ )神社の登山口から標高1375mの山頂を目指します。
海抜50mごとに山頂までの距離と所要時間が書かれた「べっぷ一気登り」の道標があります。

太平洋の海風に乗って運ばれる霧が育む
アカガシなどの自然林は昼なお暗く密生しています。
近頃、登山道で蛇を見かけることはめっきり少なくなりましたが、山頂へ行く間に三匹も!鹿も数頭、鹿は山頂でも出会いました。

一大観光地別府の一角にあって
山頂までロープウエイで手軽に登れる山
であっても豊かに保たれている自然。

愛され慈しまれて大切にされているのですね。


帰りはロープウエイを利用して8分で下山しました。




2012-09-10 登山

三百名山 鶴見岳100/35座




2012年9月16日日曜日

由布岳 (豊後富士)標高1583m 




“優美な山容”と“登る楽しさ”2つの魅力を併せ持つ由布岳です。
登山口一帯に広がる気持ちの良い草原をひと歩きして山腹の深い森へと入っていきます。

植生の変化が一目で判る。中央は飯盛ケ城(1067㍍)
 
独立峰の厳しい気象条件に加えて火山地質の影響でしょうか、
標高1200㍍を超える頃から植生が変化し始めて1300㍍で森林限界をむかえます。

眼下にいつか見たことがあるようなどこか懐かしさに包まれる田園風景広がります。
有名な観光地、湯の町湯布院(由布院)です。




東方と西峰の鞍部マタエで、左手の西峰に進みます。




クサリがつけられた岩場を15分上ると
一等三角点のある西峰山頂です。




曇が多く見晴らしは今一歩でしたが、
対面の剣ヶ峰からヤッホー!ヤッホー!
子供たちの澄んだ声が届きます。
こちらも応えてヤッホー!

昔はこうだったなぁ~、
久しぶりに “木霊” こだましました。

 

万緑のお鉢を眺めながら東峰へ、痩せた火口壁をヨイコラショと登ります。


フクオウソウのオシベは随分長~い。
飯盛ケ城に咲いていたヒゴタイ、絶滅危惧種だそうですが、真丸な形、珍しいかも。

既に東峰山頂(剣ヶ峰)に人影はなく、子供たちは下って行ったようです。
フクオウソウが静かに咲いていました。

帰路は飯盛城を越えて草原に初秋の息吹を汲みました。



2012-09-10 登山

二百名山 100/33座(初登2010-5-02